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ニュージーランドと福岡での暮らしのことをちいさなちいさな日記から。


by Dai_tenohira

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Kindy Farewell

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昨日、凛のKindy Farewell(卒園式)が行われました。
この日は、兄弟はなるだけ連れていかないように、ということで、
琉生と杏ちゃんはお友達が預かってくれていて、
私と父さんと凛だけの特別な時間でした。

到着すると、まず子どもたちだけが先生の後に続いて
静かに、静かに、通いなれたキンディのお部屋の中に入ります。
先生のベルの音に導かれて、静かに静かに・・・
それをドアの外で見守る親たち。
これから、キンディを後にして、小学校への旅立ちの式が始まるのです。




先生に呼ばれて、今度は私たち親もお部屋の中へ入りました。
シュタイナースクールでは、行事のときなどでも、基本的に写真をとることはよしとされていません。
もちろん、この日も写真は撮れません。
(でも、とらなくてよかったです。心にしっかり刻みましたから。)

中に入ると、子どもたちが静かに座り、その周りをこれまで凛たちを温かく導いてくれたキンディの先生方が優しいまなざしで取り囲んで座っています。そして、その中心には、今度から凛たちClass1(小学校1年生)の子どもたちを導いてくれるMrs. Pageが座っています。

キンディの園長先生、Karenが優しく優しく子どもたちに語ります。
「これからあなたたちは、このキンディから旅立ち、小学校へと進みます。私たちはいつもあなたたちを見守っています。いつでもまたここに戻って来てくださいね。」と。
(つかさず誰かが「I promise!(ぼく、約束するよ!)」と^^)
そんなお話をしてくれているとき、誰一人しゃべったり動いたりする子どもはいませんでした。
その姿に驚きました。
なんて成長したんだろう、と。
この厳粛な雰囲気が子どもたちを包み込みます。
その後、一人一人Golden Bookと呼ばれる写真とメッセージの入ったこれまでの活動の記録帳と、自分たちで作った赤ちゃん人形とブランケット、そして自分たちで毎日削ってつるつるにした木に飾られたマリア様の絵を自分のキンディの先生からいただきました。
凛の大好きなキンディの先生Sallyは、この日大切なあることを実現するためにドイツに旅立っていました。
(前日にしっかりお別れの挨拶をしました。)
代わりに、いつも一緒にお世話してくれたヘルパーの先生が凛の手をとって優しく受け渡してくれました。この一瞬の様子で、これまでの3年間が思い返され、涙がにじみました。
英語もわからないまま入った3年前、毎日不安そうにしていた凛が、こんなに堂々と立派な姿でここを旅立つときがくるなんて。
こんなに温かい先生方と、優しいお友達と一緒に過ごしたこの時間は、私にとっても一生の宝物です。
毎日が穏やかで優しく過ぎていきました。その中に笑いあり、涙あり、そしてたくさんの感動がありました。本当に本当に素晴らしい時間をありがとうございます。
凛の恥ずかしそうな、でも誇らしげな姿は3年前の彼女からは想像ができません!

そして、「とっても素敵な秘密を一つ。エンジェルはいつもあなたたちの味方ですよ。」と言って、
Karenはキャンドルに火をともしました。
子どもたちは、キンディで毎日歌ったストーリーの前の歌を厳かに歌います。
すると、今度はMrs.Pageがストーリーを語ってくれました。
それは『Sleeping Beauty(眠り姫)』のストーリー。
Mrs.Pageの表現力豊かな語りに子どもたちは引き込まれて聞いています。
時折「それで、うまはどうなったの?」「王様は?」などの声が。
子どもたちの素直な反応に親たちも微笑みます。

そして、話終わると、子どもたち一人一人にWishing Stone(願いが叶う魔法のクリスタル)をくれました。「それを枕のそばにおいて、毎日寝てくださいね」というMrs.Pageにみんながうなずきます。
凛もはにかみながら、受け取りました。

その後、Mrs.PageがKarenに手をひかれて隣のお部屋へ行くと、その後子どもたちがそれに続いて退室しました。
しばらくして、親たちも隣のお部屋へ向かうと、そこにはみんなで持ち寄ったお料理の会食が用意されていました。
アドベントの歌を歌いながら、テーブルの真ん中にあるキャンドルにKarenが1本ずつ火をともしていきます。本当はまだ第2アドベントの時期なので、灯せるキャンドルは2本だけですが、このときは特別。4本全てを灯します。

そして感謝の歌を歌って食事が始まります。
毎日歌ったこの歌。親も子どもも先生も、隣同士で手を取り合い、みんなが一つとなって歌います。
私はこの歌を聞くといつもじわーっとしてしまいます。
心の琴線に触れるメロディー、シンプルだけど大切なことがいっぱい詰まった詩。
これからも凛と歌い続けることでしょう。

Earth who gives to us this food
Sun who makes it ripe and good
Dear earth ,dear sun by you we live
Our loving thanks to you we give

おいしいみなさんの手料理で和み、仲良しのTopazやSofiaのパパやママと談笑し、Mrs.Pageに初めましての挨拶をして、後ろ髪ひかれながらキンディを後にしました。
(でも、わたしはこれからも琉生や杏ちゃんの通園でお世話になるんですけどね!)

私は何だかとても寂しい気持ちでいっぱいなのですが、子どもたちは常に前を向いています。
子どもって、なんて輝いた魂なんでしょうか。
凛もClass1の生活が始まることをとても楽しみにしています。
帰りに、初めて出逢えた先生に感激し、「りんりん、Mrs.Page大好き!」と申していました。
「Sallyも大好き!」と。安心しました。

先生方、お友達、Kindyのお母さんお父さん方、こんなに素敵な日々を私たちに授けてくださって、
本当にありがとうございました。
素敵な出発の日に。感謝を込めて。

(式が終わって、父さんのiphoneで撮影)

 
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by dai_tenohira | 2012-12-14 22:08 | シュタイナー